危機感を深めるのはダーバンに限らない。婦人服製造・販売の三愛は93年8月期で二千二百人いた社員を約百五十人削減した。新規採用を抑える一方、子会社へ中高年社員を出向させるなど、同社始まって以来の大改革だ。92年には専務、常務など社長を除く幹部が構造改革のためのプロジェクトチームを発足させた。組織をスリム化し、風通りをよくすることで無駄を省きやすい体質に変えていこうという試みでもある。同社もバブルに踊った企業のひとつだ。三百五十の直営店舗のうち、百六十店舗は89年から91年までのわずか三年間で出店したものだ。急速かつ無理な出店の結果、百六十店舗のうち六十店舗が赤字で撤退を余儀なくされた。92年11月には東京・中央区の五ヵ所に分散していた本社を東京・大田区に集約した。以前の本社社屋は子会社のアイマリオに賃貸したため、新本社の家賃を差し引いても年間二億円近くコストダウンになると試算している。