鉄筋コンクリートが人間の体の骨格ならば、給排水管は、さしずめ血管に当たるでしょう。こちらもまた寿命があります。1960年代頃までは、内側を亜鉛メッキ加工した「亜鉛メッキ鋼管」を使用していました。水道水が良質のうちは、それで十分だったのです。ところが、しだいに水質が悪化。塩素系の薬剤を大量投入するようになるや、亜鉛は塩素と化学反応を起こし、水道水の白濁、赤水、漏水などの問題を引き起こすようになりました。そこで70年代からは、代わって「硬質塩化ビニル・ライニング管」(塩ビ鋼管)が登場。塩ビ鋼管によって腐食は解消し、赤水は解決されたかに思われました。ところが、しばらくするとまた赤水が発生するようになったのです。管と管の継ぎ手のネジの部分が、塩ビで十分に覆われていなかったため、そこが集中的に局部腐食したからです。
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