世界の旅ブログ

必要があれば、「治療義歯」をつくって装着する

2011.01.21

あなたがMTコネクターをつくると決めた場合、「治療義歯」を入れる必要のあるケースもある。治療義歯とは、MTコネクターの前に入れる入れ歯だ。治療義歯を入れる目的は、次の4つである。(1)本義歯(MTコネクター)を前提として審美性を保つ(2)抜歯後の粘膜やフラビーガム(コンニャク状の歯ぐき)のような粘膜を改善する(3)咬合を改善する(4)骨の吸収を防ぐ。治療義歯の目的を、T先生に分かりやすく説明してもらった。「たとえば抜歯した後、抜けたままの状態では審美性が悪くなります。抜いた歯の両側の歯が寄ってくることもあります。MTコネクターは審美性の高いものですが、その審美性を十分に発揮するために、抜歯したところに治療義歯を入れるのです」これは(1)の話だ。「抜歯したあと、歯ぐきの粘膜や骨の形は日を追うごとに変化していきます。また、入れ歯安定剤を使い続けていると、歯ぐきがグニャグニヤになります。これがフラビーガムですが、そのままではピッタリ合うMTコネクターがつくれません。そこで治療義歯を入れ、噛み合わせ治療を続けることによって次第にMTコネクターが入っても痛くない歯ぐきの状態に変えていくのです」これは(2)の話である。「噛み合わせが極端に悪い方の場合、治療義歯を1度つくり、正しい噛み合わせに持っていく作業も必要です。最初からMTコネクターをつくるとつくり直しになりかねませんが、治療義歯であれば、人工歯を並べ替えることでその作業が簡単にできます」これは(3)の話になる。「また、歯を抜いたとき、そのままにしておくと著しく骨吸収が起こります。骨吸収が起こると、抜けた歯の部分の顎(アゴ)の骨がやせてしまいます。そうしたことを防ぐために治療義歯をつくり、抜いた歯のところに装着します」これは(4)の話になる。分かりやすく言えば、いろいろなケースはあるものの、治療義歯は口の中の状態を改善するための義歯ということだ。口の中の状態が改善されれば、その後のMTコネクターもスムーズに進行する。「治療義歯は、言わば口の中の状態をよい状態に持っていくリハビリ期間の義歯と考えてもらえばいいでしょう。その期間は人によってさまざまですが、これから先のMTコネクターの安定を大きく左右する重要な時期です。この期間に、じつくり時間をかけて治療されることをお勧めします」治療義歯について、T先生はこう締めくくった。治療義歯は、2日もあれば仕上がる。これも歯科クリニックと技工所が一体化したシステムならではのことである。